FS の作成
FS(フィジビリティ・スタディ)とは、プロジェクトの実行可能性を事前に調査検討することをいいます。日系企業のインドネシア投資において、そのインドネシアに投資するという自社の経営戦略を、事業計画にまで落とし込んで実行可能性を総合的に判断すること(事業計画を FS と呼ぶこともありますが、実現可能性調査そのもの)を一般的に FS と呼んでいます。この FS は、新規事業を行う際には非常に重要な概念であり、経営者・金融機関・株主・取締役会・投資調整庁・パートナー企業・自社従業員などが利用します。
まず、日本本社においてインドネシアに新規投資をするという経営戦略があったとしましょう。インドネシア進出の担当者は経営者および株主、金融機関等に実際にインドネシアに進出して成功するか、否かを説明しなければなりません。その際に用いられるツールが FSであり、FS の一連の流れは以下の通りとなります。

最終的にはこの一連のFSの手続きをレポートにして関係者に対する説明資料として用いることとなります。そのために①~⑨の順番でどのような考えのもとに FS が作成されたかという流れが大切となりますので、レポートもこの流れに沿って作成することが望ましいかと思います。そのために①の海外展開目的の前段として、経営ビジョンや経営課題などを考えなければなりません。経営ビジョンと経営課題を斟酌した結果、経営ミッションとして海外展開が必要であったという物語が必要です。そして、いろいろなマトリックスや分析手法を組み合わせて FS が少しずつ形づくられていくことになります。
我々はインドネシアのスペシャリストとして、今までに数多くの FS を作成しております。FS による株主や銀行への説明は非常に重要であり、FS の作成により海外進出が成功するか失敗するかが分かれる可能性すらあります。FS の作成について不明点があるお客様は、是非お気軽にご連絡ください。