外貨建てオフショアローン規制の実務的対応

2019 年 9 月 6 日

外貨建てオフショアローン規制の実務的対応

2014年に外貨建てオフショアローンの規制が出てから、中小企業にとって実質的に外貨建てオフショアローンは不可になったと言っても過言ではないですが、実務的な対応としては下記の選択肢がございます。

 

1.格付取得をする

2.国際協力銀行の保証を付したローンを受ける

3.既存の外貨建てオフショアローンの借り換え(Refinancing)を行う

4.IDR建てローンにする

 

1. 格付取得をする

1件あたり数百万円のコストがかかり、2年ごとに更新が必要です。また、中小企業にとっては、BB-以上の格付取得はハードルが高く、困難な方法であると思われます。

 

2.国際協力銀行の保証を付したローンを受ける

国際機関等が保証する外貨建てローンは、当該規制の対象外とされていることから、国際協力銀行(JBIC)が外貨建てオフショアローンに保証を付す借入スキームを、実施しています。

 

3.既存の外貨建てオフショアローンの借り換え(Refinancing)を行う

これは、当規制が出る前(2014年以前)に外貨建てローンを既に行っていて、残高が残っている場合に有効です。既存借入残高の5%または2百万米ドルまで借り換えによって増額が認められていることから、既存のローンを借り換えたことにして、実質的に外貨建てローンの追加が可能です。なお、借り換えは元の借入先と同じでなくても大丈夫です。

 

4.IDR建てローンにする

IDR建てであれば、規制にかからないことから、問題なく行えます。ただ、為替リスクなどの関係からUSD建てやJPY建てでローンを組みたいということがあるかと思います。この場合、一旦外貨で送金し、着金した日付のレートでIDRに換算、この換算後のIDRをもって契約書上の金額とする、という対応をされている会社もあります。返済の際は、契約書上のIDRを外貨に換算して送金することになります。

ただし、この場合、為替リスクは日本側が負うことになります。また、あくまで契約書上はIDR建てであることから、適正な金利は8~15%程度であることに留意が必要です。

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